猫の仲間に新種が加わりました。ボリビアのユンガス地方に暮らす『ティルカヨ』です。研究は9月17日付の学術誌Current Biologyで発表されました。ヒョウのような模様をまとった小さな野生のネコで、家猫の新しい品種ではありません。
研究のきっかけになった一匹には、少し変わった経歴があります。ナショナル ジオグラフィックによると、道で見つけた子猫を家猫だと思った男性が自宅へ連れ帰り、のちに野生動物の保護施設へ預けました。そこで研究者が注目。猫を迎えたつもりが、科学の宿題まで一緒に連れてきていたわけです。
決め手は遺伝子でした。研究チームはオセロット属の38個体のゲノムを比較し、タイガーキャットの仲間を5種に分ける証拠を示しました。今回のティルカヨも、その一つです。模様が似ていても、同じ種類とは限りません。
名前にも小さなオチがあります。現地ではもともと『ティルカヨ』と呼ばれており、由来を尋ねた研究者に住民は、祖父もそう呼んでいたから、と答えたそうです。最新の遺伝子研究で新種と分かり、名前はおじいちゃんから引き継ぐことになりました。
ただし、野生で何匹暮らしているかなど、まだ分からないことも多い猫です。新種として区別することは、生息地や個体数を調べ、その猫に合った保護を考える出発点にもなります。
