茨城県つくば市の筑波実験植物園で8月16日まで、企画展「水草展2026―水辺を生きる多彩なかたち―」が開かれています。展示によると、陸上植物が水中へ進出した回数は200回以上。水草は一つの祖先からまとまって生まれたのではなく、別々の植物が何度も水辺へ戻りました。植物界では、Uターンがかなり多めです。

会場には本物の水草で作った巨大な進化系統樹が登場します。そっくりなのに仲間ではない水草や、同じ株なのに水中と水上で葉の形を変える水草も紹介。環境に合わせて服を替える代わりに、葉そのものを替えています。

大きさの幅も極端です。世界最長の海水性水草タチアマモは最長7メートル。小さなミジンコウキクサは0.5ミリで、その差は約1万4000倍です。体は小さくても花を咲かせることがあり、会場では開花していれば観察できます。

8月15日午後1時30分からは研究員の田中法生さんが、生きた水草を見ながら葉や根、花の形を解説します。食虫水草タヌキモへ餌を近づける体験や、来園者が少しずつ植えて完成させる水槽も用意。展示は静かでも、水草は進化と変身で忙しそうです。