米アリゾナ州ツーソンで8月27日、月の面積の約96%が地球の本影に入る部分月食が見られます。アリゾナ大学のフランドロー科学センターは、これに合わせて午後5時30分から10時まで無料の観望会を開催。望遠鏡、体験活動、展示、プラネタリウム、レーザー公演を一夜にそろえます。月はほぼ影の中ですが、会場は光の催しが多めです。

現地で月が昇るのは午後6時45分。部分食は7時33分に始まり、9時12分に最大となります。科学館によると皆既月食ではないものの、月に残る明るい部分はごく細い帯だけです。双眼鏡や望遠鏡がなくても肉眼で観察でき、暗い影の部分には赤みが見える可能性があります。これは地球の周囲を通った世界各地の日の出と日の入りの光が月へ届くためです。

館内では午後6時と7時に月を扱うプラネタリウム公演を実施。午後7時45分からはピンク・フロイドのアルバム『狂気(The Dark Side of the Moon)』を使ったレーザー公演も行います。この公演は最大食の前に終わる設計で、暗い月を館内で見たあと、本物の暗くなる月へ移動できます。無料券は当日先着で、公演は一人一つまでです。

午後9時12分には屋外の大学モールで最大食を観察し、9時45分からレーザー公演の再演もあります。ツーソンで次に皆既月食が見られるのは2029年6月の予定。今回は全部が隠れない代わりに、月が『あと少し』を細く残す夜です。