インドネシア・東ジャワ州のバニュワンギ沖で見つかった小さなハゼが、新種「Tomiyamichthys oriens」として発表されました。研究に使われたのは雄と雌の2個体で、体長は約3.6センチ。標本はボゴールの動物学博物館に収蔵されています。
「oriens」はラテン語で「東」や「昇る太陽」を意味します。体側に並ぶ5つの大きなオレンジ色の斑点が朝焼けを思わせることと、バニュワンギが「ジャワの朝日」と呼ばれる島の東端にあることから選ばれました。魚の名前に、色見本と住所が一緒に入りました。
新種の判定には、ひれの条、うろこ、えらの構造と体色を数える形態調査に加え、ミトコンドリアDNAのCOI領域を使いました。最も近い日本産のT. hyacinthinusとは、遺伝情報に3.1%の差があります。雄の最初の背びれには、糸のように長く伸びる2本の棘もあります。
この仲間は英語で「shrimpgoby」、エビと関係の深いハゼを指します。ただし研究チームは、この新種がどのエビと共生するかはまだ確認できていないとしています。今わかっている生息地は、バニュワンギ沿岸の浅い砂地です。名前は日の出まで決まりましたが、同居相手の欄は調査中です。