ニューヨークのデザイン博物館クーパー・ヒューイットで8月13日、アーティスト兼音響技術者のデヴォン・ターンブルが、自作の大型オーディオを午後1時から4時まで自ら操作します。会場は館内の歴史あるカーネギー図書館。図書館ですが、この時間に読むのは本ではなく、音の細部です。
ターンブルが展示のために選んだ曲を流し、来場者は座るか立って耳を澄ませます。携帯電話は消音、会話は禁止。混雑時は一人15分に限られます。美術館でよくある『触らないでください』に加え、ここでは『話さないでください』も作品の一部です。
展示名は「HiFi Pursuit Listening Room Dream No. 3」。ターンブルはOJAS名義でも活動し、自然で現実感のある音を目指してオーディオを一台ずつ手作りしています。スピーカーは作品の説明を流す裏方ではなく、それ自体が機能する彫刻です。
リスニング室は好評を受けて8月16日まで延長されました。通常日もクラシック、アンビエント、ジャズなど曜日別の選曲が流れますが、13日と15日は作者本人が担当します。靴を脱いで聴くこともできるので、機材は巨大でも鑑賞姿勢はかなり自宅寄りです。