米ミシガン州ホランドで9月12日、風だけを動力に布を編む『Wind Knitting Factory』が動きます。会場はHolland Museumで、午後1時30分から4時までの無料屋外実演です。この日の編み物担当は風。作業速度も休憩時間も、天気が決めます。
装置を手がけたのは、オランダのデザイナー、メレル・カルホフさんです。直径1メートルを超える羽根が風を受け、その回転で編み機を動かします。風が強い日は速く、弱い日はゆっくり。建物に取り付けた装置から、編まれた長い布が壁に沿って下へ伸びていきます。
十分な長さになると布を『収穫』し、マフラーへ仕立てます。完成品の札に記すのは、風が編んだ日時と所要時間です。同じ機械と糸でも、仕上がるまでの時間は空模様次第。天気予報が、そのまま製造予定表になります。
今回の実演は、オランダ系移民の歴史を持つ地域を巡る2026年米国ツアーの一部です。12日午前はHolland Area Arts Council、午後は博物館、13日は風車のあるWindmill Islandへ移動します。オランダの手仕事と米国の風車文化を、現代の機械が一本の布に編み合わせます。