米国の市民科学団体ダーウィンズ・アークは7月15日、研究へ参加する猫の祖先解析結果を、今後数か月で順次提供すると案内しました。結果は犬のように「何%が何種」と並ぶとは限りません。多くの猫では、品種名よりも、祖先が暮らしてきた地域の系統が中心になります。

団体によると、米国の猫の大半は公認された品種へ直接つながる家系を持ちません。猫は何千年も人と一緒に暮らし、交易や移住に伴って各地へ広がりました。そのためDNAには、メインクーンやシャムといった名前だけでは収まらない地域集団の歴史が残ります。家系図を開いたら、品種欄より地図のほうが大きかった形です。

もちろん、純血種や複数品種の祖先を持つ猫もいます。ただし団体は、品種を猫の祖先物語の「一つの章」と表現します。犬は人が目的別に品種を作ってきた歴史が長い一方、猫の公認品種の多くは比較的新しく、見た目が似ていても品種の血統を意味するとは限りません。

ダーウィンズ・キャッツは2024年に始まり、公式サイトの7月29日時点の表示では2万5387匹が登録されています。飼い主が自宅で行動アンケートへ答える市民科学で、回答数は161万件を超えました。猫は研究室へ出勤せず、いつもの家で研究へ参加します。