江戸東京博物館の特別展「洋館 明治の夢と挑戦」が、展示作品を料理で再現したコラボ弁当の第1弾を公開しました。題材は、小林清親が1882年に描いた「武蔵百景之内 江戸橋より日本橋の景」です。額縁から弁当箱へ移っても、制作年は明治15年のままです。

制作したのは前衛弁当作家のnancyさん。人物の表情や画面内の文字まで細かく拾い、設計図を作って食材の配置を決めました。使ったのはハンバーグ、ブロッコリー、チーズ、こんにゃくなど。遠景と近景を描き分ける代わりに、おかずの色と形で一枚の風景を組み立てています。

この弁当は会場で販売する駅弁ではなく、展示作品を別の角度から見るためのコラボ作品としてSNSで紹介されます。今後は「兜町渋沢邸」などを題材にした弁当も8月半ばまで順次公開予定です。鑑賞順には、建築図面の次に献立表が加わります。

特別展では、明治期に日本へ広がった洋風建築を、擬洋風建築から本格的な西洋建築までたどります。8月には写真や錦絵を切ってミニパノラマを作る企画や、体を動かして建物の形になる「けんちく体操」も開催。見る、組み立てる、食材で写す、体でなると、建築への入口が四つ用意されました。