長野県の八ヶ岳農業大学校が、これまでの野菜収穫体験を「やさい博士ツアー」へ改めました。約50分の畑歩きに5つのミッションを組み込み、採った野菜を持ち帰るだけでなく、どこを食べているのかまで確かめます。収穫かごに、観察問題も一緒に入りました。

課題では、にんじんは根、レタスは葉、トマトは実、ブロッコリーは花のつぼみ、トウモロコシや枝豆は種と整理します。スーパーでは同じ売り場に並ぶ野菜も、植物として見ると担当部署がかなり違います。土の水・空気・栄養、葉が養分を作る仕組み、花から実になる流れも学びます。

畑で収穫する品目は、トウモロコシ、ズッキーニ、きゅうり、トマト、にんじん、じゃがいもなどから生育状況に応じて変わります。全課題を終えた子どもには「やさい博士認定証」を授与。答えを暗記する試験ではなく、実物を抜いたり切ったりしてから肩書きが付きます。

キャンパスは267ヘクタールで、公式発表の換算では東京ドーム約57個分。そのうち10ヘクタールは夏の花畑です。昼夜の寒暖差が15度を超える日もある高原で、学校は気候と野菜の甘さの関係も案内します。一皿のサラダから始まった問いが、最後は畑の広さと気温まで伸びていきます。