英国チェシャー州エルズミアポートの国立水路博物館で8月16日、働く馬フラワーが運河の船を引く様子を、解説つきで実演します。船は水上、フラワーは岸の曳舟道を歩く方式です。馬力が比喩ではなく、本当に一頭分で動きます。

この輸送は見た目以上に効率的です。Canal & River Trustによると、一頭の馬は船なら、昔の道路で荷車を引く場合の約50倍の重さを動かせました。水上では摩擦による損失が少なく、この利点が18世紀の英国で運河網を広げる理由の一つになりました。

運河の橋や建物の角には、引き綱が引っ掛かりにくい滑らかな形が取り入れられました。一方、荷を積んだ馬引き船にはブレーキがありません。船頭は先の障害を読み、岸の杭へロープを巻いて減速しました。アクセルは馬、ブレーキは経験とロープです。

馬による運河輸送は英国で1960年代半ばまで、約200年続きました。当日はフラワーの実演に加え、閘門とエンジンの実演、無料ガイドツアー、収蔵庫見学、子ども向けの探偵コースや工作も用意。運河の昔を、船だけでなく動力と停止方法まで一日で確かめられます。