南オーストラリア州アデレード近郊のグレネルグ・ゴルフクラブに、小型魚マレー・ハーディヘッド500匹がやってきました。コースの池を飾るためではありません。個体数が減っているこの魚を守り、将来もう一度自然の水域へ戻すための保全計画です。

移動先に選ばれたのは、ゴルフ場内にある湿地です。水の状態が安定し、この魚に合う塩分濃度を保てることから、安全に個体群を増やす場所として適していると判断されました。都市の中にありながら、河川とは別に確保できる予備の生息地になります。

マレー・ハーディヘッドは、長期の干ばつで南オーストラリア州のローワー湖群から姿を消した時期がありました。その後、別の湿地に小さな保護集団が作られ、今回の500匹はそこから移されました。10年以上かけて自然の水域へ戻す取り組みが続いています。

このゴルフ場が保全対象の魚を受け入れるのは、ここ数か月で2種目です。芝生とバンカーの脇で、小さな魚の避難所が静かに増えています。ボールではなく魚にとっての、かなり長い目で見たナイスショットです。