4億1500万年前のイングランドとウェールズには、全長1メートルを超えるサソリがいたようです。ロンドン自然史博物館は、化石の再調査によって「Praearcturus gigas」が史上最大級のサソリだったと確認されたと発表しました。はさみだけでも約16センチあったと推定されています。

この化石は100年以上前から知られていました。ただし、断片的な標本だったため、本当にサソリなのか、どれほど大きかったのかをめぐって議論が続いていました。今回、複数の化石を詳しく比較したことで、大型のサソリとしての位置づけが固まりました。

生きていたのはデボン紀前期。陸上の生態系がまだ発達し始めたころで、爬虫類や哺乳類、鳥類の祖先は水辺から本格的に進出していませんでした。競争相手となる大型捕食者が少なかったことが、巨大化につながった可能性があります。

研究者は、このサソリが陸上の小さな節足動物だけでなく、水中で魚などを捕らえていた可能性も示しています。現代のサソリをそのまま机ほどに拡大した姿とは限りませんが、少なくとも『手のひらサイズ』という言葉では全く足りません。