東京・市谷の賃貸マンションに、猫と人が一緒に暮らすことを前提にしたモデルルームが登場しました。主役の一つは、全50色から愛猫の毛色に合わせて選ぶ丸いラグ。抜け毛をゼロにするのではなく、目立ちにくい色へ寄せる発想です。入居前の色合わせは、壁紙より先に猫の背中から始まります。

部屋には、猫穴が付いた棚や段差のある畳の小上がり、猫トイレを中へ収める収納も配置しました。棚は上下運動のコースになり、トイレ収納は砂の飛び散りと生活感を抑えます。倒れても土がこぼれないフェイクグリーンも使い、留守番中のいたずらへ家具側から備えました。

もう一つ変わっているのが、猫に引っかかれるほど糸がほつれ、独自の風合いへ育つスツールです。公式の説明は「猫の手を借りて完成する」。今回は比喩ではなく、爪とぎの跡が仕上げ工程に含まれています。大小を並べれば、猫が上り下りするステップにもなります。

RoomClipの投稿分析では、猫との暮らしの悩みは「居場所・くつろぎづくり」が44%、「猫トイレと臭い対策」が23%、「爪・抜け毛・粗相から家を守る」が20%でした。モデルルームは、その三つを1センチ単位の家具配置でまとめて試した空間です。猫用品を後から足すのではなく、最初から間取りの会議へ猫を参加させました。