日本橋三越本店は8月8日、館内のパイプオルガンを小学生が演奏する特別演奏会を開きます。演奏するのは事前応募で選ばれた小学1〜6年生。午後3時から約20分、本館1階の中央ホールで無料観覧できます。
主役のオルガンは、米国ルードルフ・ウーリッツァー社が1930年に製作しました。最初は7階ギャラリーに置かれ、1935年に現在の中央ホール2階バルコニーへ移設。2026年で96年目を迎えます。演奏者より先輩どころか、校長先生より長く百貨店にいます。
この楽器は無声映画や演劇の伴奏に使う「シアターオルガン」です。演奏台と左右のパイプ室を合わせた幅は8.2メートルで、パイプは852本。トランペット、クラリネット、木琴、太鼓に加え、汽笛のような擬音まで鳴らせます。1台でオーケストラ役を引き受ける仕組みです。
オルガンは2009年、中央区民有形文化財に登録されました。普段も金・土・日に演奏会が開かれていますが、今回は鍵盤に座る世代が特別です。96歳の楽器と小学生が組む約20分。年齢差は大きくても、合わせる基準は同じ音です。