名古屋市の『文化のみち橦木館』で9月18日、金魚の現代美術、畳で作る鶴、小型の仮設住宅を一緒に見せる展覧会が始まります。主役は深堀隆介さんの特別展『金魚の唄』。一軒の文化財に、泳ぐ作品、折り目のない鶴、家の中の家が同居します。

深堀さんは透明樹脂を重ねながら、その層ごとにアクリル絵具で金魚を描く『2.5Dペインティング』を考案した作家です。平面を積み重ねて奥行きを作るため、本物の水槽のように見えても魚は動きません。展示では立体樹脂作品、絵画、空間全体を使う作品に加え、2026年の新作も披露します。

共演する畳職人の山田憲司さんは、天然イグサの織り目が光を反射する角度を計算し、色の違いを表現します。今回は畳で作った鶴を展示。着色だけに頼らず、見る角度で色調を変えるため、畳の目は部屋の端で止まらず作品の羽まで担当します。

もう一つは名古屋工業大学の北川啓介教授が開発した『インスタントハウス』です。短時間で設置できる小型住宅を、今回は展示空間として使います。明治後期の和館と大正期の洋館を持つ橦木館の中へ、現代の小さな建築を入れる構成です。前売券は7月31日に発売され、会期中の金・土・日などは午後8時30分まで開館します。