カナダ・ポートムーディのPOMO Museumで8月22日、1921年製の寝台車を映画館にする子ども向け上映会が開かれます。作品は1976年のアニメ映画『スマーフと魔法の笛』。映画館へ列車で行くのではなく、列車そのものが映画館です。催しは公式案内で完売しています。

受付は午後5時、上映は5時30分から午後7時ごろまで。来場者は車内で見る場所を選び、上映前に軽食を購入できます。博物館は、座り心地をよくする枕の持参と、冷房に備えた暖かい服装を案内しています。寝台車ですが、今回は眠るよりスクリーンを見る時間です。

会場となるVenostaは、カナダ太平洋鉄道向けにモントリオールで造られた元一等寝台車です。完成時は10区画に各2台、計20台の寝台を備え、マホガニーの内装、洗面台、傘立て、個別の暖房・換気設備までありました。現在の映画会で枕を持参する案内は、寝台車の経歴に妙によく似合います。

さらに当時の冷房は、客室の下へ氷の塊を置き、走行中に冷気を管へ通して循環させる方式でした。今のVenostaには現代の冷房が入り、博物館は『暖かくして来て』と案内しています。氷で冷やした時代から100年以上。冷房の方式は変わっても、冷えすぎ対策は残りました。