スターバックスは7月31日、苦さを控えた「クリア コーヒー」と「シトラス クリア コーヒー」を全国で発売しました。どちらもアイスのTallサイズだけです。名前は透明そうですが、公式発表が約束しているのは色ではなく、重い後味を残しにくい飲み口です。注文時に透視能力は要りません。

開発の出発点は、18〜23歳の600人を対象にした自社調査です。ブラックコーヒーを飲んだことがない人は約46%で、その理由の最多は「苦そう」が約44%。SHIBUYA109 lab.の協力で若者8人とワークショップを行い、さらに4人が試飲して、味だけでなく見た目や名前も話し合いました。

使うのは、日本上陸30周年の豆「スマトラ マサ デパン」です。エスプレッソは通常より短く抽出するリストレットショットにして、苦みを抑えながら甘みやうまみをまとめます。そこへシロップを加え、もう一方にはシトラス果肉も追加。ブラックと甘い飲み物の間に、細い渡り廊下を一本かけた設計です。

価格は店内利用で通常版490円、シトラス版590円。発売終了日は決めず、全国の一部を除く店舗で扱います。30周年記念の豆がなくなった後は定番のブロンドエスプレッソへ切り替える予定です。大人っぽく見せるために苦さを我慢するのではなく、苦手という声そのものを商品開発へ参加させました。