米ロードアイランド大学の研究チームが、コネティカット州北東部からロードアイランド州西部を流れるムースアップ川で、淡水二枚貝の群集を確認しました。この川で生きた二枚貝が記録されたのは30年以上ぶりです。川底から届いたのは、新種の発見ではなく「まだここに暮らしていました」という久しぶりの在席確認でした。

見つかったのは、在来種のトライアングル・フローターやクリーパーなどです。淡水二枚貝は水をこし、川底を安定させ、ほかの生きもののすみかをつくります。汚染や重金属に敏感なため、研究者は今回の発見を、複雑な生態系を支えられる水質が残っている合図とみています。

話したくなるのは、子どもの移動方法です。グロキディウムと呼ばれる幼生は、魚のえらへ一時的に付着します。一部の親貝は、身の一部を小魚やザリガニのように動かし、近づいた魚へ幼生を送り出します。自分では遠くへ歩けない貝が、魚便を使って下流や上流へ移る仕組みです。

幼生は魚のえらで稚貝へ変わったあと、別の川底へ落ちて成長します。そのため魚が行き来できる、つながった水路が必要です。チームは州内で知られる在来8種を探しながら、二枚貝が水質改善や川底の安定にどれほど役立つかも調べます。小さな貝の調査ですが、川全体の健康状態まで見えてきます。