英国カンブリア州ホワイトヘイブンのビーコン博物館で、恐竜より約1億年前の世界を扱う展覧会「Carboniferous Monsters」が始まりました。舞台はおよそ3億年前の石炭紀。恐竜が登場するずっと前の熱帯林や沼地に暮らした生物を、10月11日まで紹介します。

会場に並ぶのは、3億5000万年前の化石、巨大な古代生物の復元模型、世界各地の博物館から集めた骨格の複製です。犬ほどの大きさのサソリ、ワニほど長い多足類、カモメほどの大きさのトンボ型昆虫などが登場します。恐竜展の前座ではなく、先輩だけで十分に会場を埋められる顔ぶれです。

ロンドン自然史博物館によると、石炭紀の巨大なトンボ型昆虫グリフィンフライには、翼を広げると最大約71センチメートルに達した仲間がいました。当時の大気は現在より酸素濃度が高く、巨大化を助けた可能性があります。ただし空を飛ぶ捕食者が少なかったことなど、別の説もあり、体格の理由は一つに決まっていません。

展覧会は古代生物の大きさだけでなく、石炭紀の森や沼に残った植物が、のちに石炭の材料となった仕組みも扱います。「石炭紀」という地味に聞こえる名前の中身は、巨大な虫と最初期の爬虫類が歩く世界でした。名前は燃料、展示はほぼ怪獣です。