ニューヨークのセントラルパーク動物園は7月21日、クロシロエリマキキツネザルの双子を公開しました。4月5日生まれの二卵性双生児で、雄はマソ、雌はトンガ。現在は園内の「トロピック・ゾーン」で、群れと一緒に過ごす姿を見ることができます。白黒の毛並みはそろっていますが、双子の名札まで同じではありません。

この種の育児は、多くの霊長類とは少し違います。母親は生まれた子を背中に乗せて移動するのではなく、木の上につくった巣へ寝かせます。一度に複数の子が生まれることも一般的で、幼い個体は英語で赤ちゃんを表す「infant」だけでなく、子犬などと同じ「pup」とも呼ばれます。キツネザルですが、育児室は枝の上です。

群れの中心にいるのは雌です。クロシロエリマキキツネザルは母系的な社会をつくり、縄張りや食べ物などの場面で雌の集団が主導します。双子の母コアも、同園の群れのリーダー。父ミロは、コアが選んだ優位な雄だと野生生物保護協会は説明しています。家族紹介の順番も、まず母が先です。

双子は、動物園水族館協会が管理する繁殖計画の勧告に基づいて生まれました。同園がこの種を迎えた2008年以降、生まれた子は今回を含め8頭です。故郷はマダガスカル東部の熱帯雨林で、IUCNのレッドリストでは深刻な絶滅危機にある種に分類されています。公開はかわいさのお披露目であると同時に、種を未来へつなぐ取り組みの一歩です。