ウィスコンシン大学マディソン校の研究チームは7月23日、異例に高密度な系外惑星GJ 523bを確認したと発表しました。半径は地球の約2.55倍、質量は約23.5倍、密度は1立方センチメートル当たり約7.8グラムです。見た目の幅は2.5倍ほどでも、宇宙の体重計では23倍。かなり中身の詰まった惑星です。
候補を最初に見つけたのは、星の明るさが周期的に暗くなる様子を調べるNASAの宇宙望遠鏡TESSでした。研究チームは地上のWIYN望遠鏡と高分解能分光器を使い、惑星が恒星へ及ぼすわずかな揺れを追跡。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータも合わせ、質量や大気の特徴を確かめました。
当初は、広い海と穏やかな大気をもつと考えられる「ハイセアン惑星」の候補として注目されました。ところが調べてみると、実体は大きな核をもつ岩石中心の惑星で、ガスの大気はごく少ないとみられます。海の世界を期待して扉を開けたら、出てきたのは大きな岩の球でした。
GJ 523bの推定年齢は約1億6900万年で、恒星を17.75日で一周します。この大きさの惑星なら厚いガスをまとっていても不思議ではないため、研究チームは形成過程を「本当に意外な変化球」と表現しました。大気を失ったのか、二つの惑星が衝突したのかはまだ未確定。同じ種類の惑星を増やして比べることが、次の課題です。