パナマのエル・バジェ・デ・アントンで、飼育下で育てられた金色のカエルが、屋内施設から慎重に管理された屋外囲いへ移りました。自然の気温や雨、紫外線を経験するのは2000年代初め以来です。ただし、まだ野生へ放したわけではありません。今回の新居は日陰と網で守られた、いわば本番前の実習室です。
研究ではAtelopus zetekiとAtelopus variusの2種を、半自然の屋外環境と温度などを管理した環境で育て、成長の違いを比べます。個体はオタマジャクシから、手足がそろった小さな幼体を経て、現在は若いカエルへ成長中。気温、降雨、紫外線の変化を細かく記録します。
黄色と黒のAtelopus zetekiは、パナマを象徴する動物の一つです。野生では2009年を最後に確認されておらず、その後は複数国の安全な屋内施設で保全されてきました。現地の空気を再び経験できたこと自体が、長い準備の次の一段になりました。
研究を主導するのはパナマのEVACC財団で、メリーランド動物園など複数の動物園と保全計画が支えています。屋外へ一歩進みましたが、卒業証書はまだ先。囲いの中で集める地道な記録が、いつか野生という本番へ進む判断材料になります。